PFOSを含有する医療用X-レイフィルムに関するお知らせ  

2010年9月1日
ケアストリームヘルス株式会社

2010年4月1日施行の改正化審法でパーフルオロオクタンスルホン酸とその塩(以下PFOS)が第一種特定化学物質に指定され、業務用写真フィルムなどの指定された用途以外は製造や輸入が禁止となりました。
PFOSは優れた静電気抑制能力、界面活性能力などを持ち業務用感光材料の一部製造に使用されていた物質です。弊社では、この物質の環境影響が明らかになった2000年から代替物質の研究・開発を進め、現在はこの物質を使用した業務用感光材料の製造・出荷は終了しています。また、過去にPFOSを使用した一部医療用X-レイフィルムにおいては、この物質が現像済みのものにも残存していますが、通常のお取り扱い、保管で飛散することはありません。
医療用X-レイフィルムは、医療機器として薬事法としての規制を受けており、化審法による規制の一部対象外の用途になりますが、具体的取り扱いなどについては 、化審法上の取り扱いに準じる予定です。なお、現像処理後の業務用感光材料や現像処理工程から生じる現像液・定着液などの廃液については、廃棄物の処理および清掃に関する法律などに基づき適正に処理する必要があります。今後詳細が判明次第、ご案内させていただきます。
以下に詳細をお知らせいたします。

1. 現在、製造・出荷している医療用X-レイフィルムでのPFOSの使用について

  • 直接撮影用フィルム インサイトIS-951、 IS-952、 IS-953
  • 間接撮影用フィルム  PFJ
  • 画像記録用フィルム EIR

2. 過去に製造・出荷済みの医療用X-レイフィルムでのPFOSの使用について
(1) 過去に販売した医療用X-レイフィルムでのPFOS使用状況
 間接撮影用フィルム PFH, PFH-T
 画像記録用フィルム EHN

(2) 撮影・現像処理済みの製品について
  [1] 現像済みのフィルムの取り扱い
  現像済のフィルムにもPFOSが残存していますので、PFOSを使用していないフィルムと混在して
  保管されている場合で、PFOS使用しているフィルムを見分けることができない場合は、
  「PFOSを使用しているフィルム」と見なしていただきますようお願いいたします。

  [2] ご使用時におけるPFOSの飛散の可能性     

通常の使用(撮影や現像後の使用など)でPFOSが飛散することはありません。

   [3] その他の注意事項

  • PFOSを含有した医療用X-レイフィルムの取り扱い方法について詳細が判明しましたらご案内させていただきます。それまでは従来どおりの取り扱い方法に従っていただきますようお願いいたします。
  • 廃棄方法につきましても、従来どおり許可を得た産業廃棄物処理業者に廃棄を依頼していただきますようお願いいたします。(製品の添付文書に記載のとおり)